易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
師は貞し。丈人なれば吉。咎なし。
彖伝
師は衆なり。貞は正なり。能く衆を以いて正しければ、以て王たるべし。剛中にして応ず。険を行ないて而して順なり。これを以て天下を毒め、民之に従う。吉にしてまた何の咎かあらん。
象伝
地中に水あるは師。君子以て民を容れ衆を畜う。
爻辞
初爻 師は出づるに律を以てす。否らざれば臧きも凶。
二爻 師、中に在り吉。咎なし。王三たび命を錫う。
三爻 師、或いは尸を輿う。凶。
四爻 師、左次す。咎なし。
五爻 田して禽あり。執言に利ろし。咎なし。長子師を帥ゆ。弟子尸を輿う。貞しけれども凶。
上爻 大君命有り。国を開き家を承く。小人用いる勿れ。
小象伝
初爻 師は出づるに律を以てすとは、律を失えば凶なり。
二爻 師、中に在り吉は、天寵を承くればなり。王三たび命を錫うは、萬邦を懐んずればなり。
三爻 師、或いは尸を輿うは、大いに无きなり。
四爻 左次して咎なきは、未だ常を失わざるなり。
五爻 長子師を帥ゆるは、中行を以てなり。弟子尸を輿うとは、使うこと当たらざろなり。
上爻 大君命有るは、以て功を正すなり。小人は用いる勿れとは、必ず邦を乱せばなり。
易占一言判断
- 地水師は、争うの意。
- 苦労が多い時。
- 喧嘩に注意。
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