易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
明夷は、艱貞に利ろし。
彖伝
明・地中に入るは明夷。内文明にして外柔順、以て大難を蒙る。文王之を以ゆ。艱貞に利ろしとは、其の明を晦ますなり。内難みて而して能く其の志を正しくす。箕子之を以ゆ。
象伝
明・地中に入るは明夷。君子以て衆に莅み、晦きを用いて明らかなり。
爻辞
初爻 明夷。于き飛び其の翼を垂る。君子于き行きて、三日食わず。往く攸あれば、主人言あり。
二爻 明夷。左股を夷る。用て拯う。馬壮なれば吉。
三爻 明夷。南に于いて狩りし、其の大首を得。疾く貞にすべからず。
四爻 左腹に入りて、明夷の心を獲。于きて門庭を出づ。
五爻 箕子の明夷。貞に利ろし。
上爻 明かならずして晦し。初め天に登り、後に地に入る。
小象伝
初爻 君子于き行くは、義食らわざるなり。
二爻 六二の吉は、順にして以て則あるなり。
三爻 南狩の志は、乃ち大いに得るなり。
四爻 左腹に入るは、心意を獲るなり。
五爻 箕子の貞は、明息むべからざるなり。
上爻 初め天に登るは、四国を照らすなり。後に地に入るは、則を失うなり。
易占一言判断
- 地火明夷は、明るいものが破れるの意。
- 正しい事が通らない時。
- 悩みや苦労がある。
奥が深い周易。神秘の世界が広がる易占を独学ではなく、あなたも習ってみませんか?少人数制だから、まったく易占い、易経が分からなくても、本格的な筮竹を使った易占を身に付けることができます。日本易学振興協会の易学教室の詳細はこちらから。