易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
萃は亨る。
王有廟に仮る。大人を見るに利ろし。亨る。貞に利ろし。
大牲を用いて吉。往く攸有るに利ろし。
彖伝
萃は聚なり。順にして以て説び、剛中にして応ず、故に聚まるなり。王有廟に仮るとは、孝享を致すなり。大人を見るに利ろし、亨るとは、聚まるに正を以てするなり。大牲を用いて吉、往く攸有るに利ろしとは、天命に順うなり。其の聚まるところを観て、天地万物の情みるべし。
象伝
澤・地に上るは萃。君子以て戎器を除め、不虞を戒む。
爻辞
初爻 孚有りて終えず。乃ち乱れ乃ち萃る。もし號えば一握笑いを為さん。恤うる勿れ。往けば咎なし。
二爻 引かれて吉。咎なし。孚あれば乃ち禴を用いて利ろし。
三爻 萃如。嗟如。利ろしき攸なし。往けば咎なし。小なれば吝。
四爻 大なれば吉。咎なし。
五爻 有位に萃る。咎なし。孚に匪ず。元永貞なれば、悔い亡ぶ。
上爻 齎咨涕洟。咎なし。
小象伝
初爻 乃ち乱れ、乃ち萃るは、其の志乱れるなり。
二爻 引かれて吉咎なきは、中未だ変ぜざるなり。
三爻 往けば咎なしは、上巽えばなり。
四爻 大なれば吉にして咎なきは、位当たらざるなり。
五爻 有位に萃るは、志未だ光ならざるなり。
上爻 齎咨涕洟するは、未だ上に安んぜるなり。
易占一言判断
- 澤地萃は、集まる意。
- 人や物やお金が集まる時。
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