筮竹を使った易占のための周易六十四卦を一言解説していきたいと思います。
八卦を重ねて64卦が作られました。易の作者は、どうしてそれ以上作らなかったのか、過多という理由でしょうが、調度良い数です。このあたりも易経・易占を勉強していくと、さらに研究したくなってくる部分だと思います。
さて、本卦64卦は、周易翼伝の序卦伝によりますと、上経(じょうけい)と下経(かけい)とに分かれます。上経は1番目の乾為天、坤為地からからはじまり、坎為水、離為火までの30卦で構成されており、そして下経は31番、澤山咸、雷風恒からはじまり、水火既済、火水未済で終るまでの34卦に分かれています。
上経は自然界、下経は人間界のことが説かれているとも言われます。また、乾為天は龍が登場し、最後の火水未済は子狐で終っているところにも、意味がありそうですね。
易経序卦伝の研究も色々と意味づけが出来ます。
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10、天澤履(てんたくり)
11、地天泰(ちてんたい)
12、天地否(てんちひ)
15、地山謙(ちざんけん)
16、雷地予(らいちよ)
17、澤雷隨(たくらいずい)
18、山風蠱(さんぷうこ)
19、地澤臨(ちたくりん)
20、風地観(ふうちかん)
22、山火賁(さんかひ)
23、山地剥(さんちはく)
24、地雷復(ちらいふく)
27、山雷頤(さんらいい)
29、坎為水(かんいすい)
30、離為火(りいか)
31、澤山咸(たくざんかん)
32、雷風恒(らいふうこう)
33、天山遯(てんざんとん)
35、火地晋(かちしん)
36、地火明夷(ちかめいい)
37、風火家人(ふうかかじん)
38、火澤睽(かたくけい)
39、水山蹇(すいざんけん)
40、雷水解(らいすいかい)
41、山澤損(さんたくそん)
42、風雷益(ふうらいえき)
43、澤天夬(たくてんかい)
44、天風姤(てんぷうこう)
45、澤地萃(たくちすい)
46、地風升(ちふうしょう)
47、澤水困(たくすいこん)
48、水風井(すいふうせい)
49、澤火革(たくかかく)
50、火風鼎(かふうてい)
51、震為雷(しんいらい)
52、艮為山(ごんいさん)
53、風山漸(ふうざんぜん)
55、雷火豊(らいかほう)
56、火山旅(かざんりょ)
57、巽為風(そんいふう)
58、兌為澤(だいたく)
59、風水渙(ふうすいかん)
60、水澤節(すいたくせつ)
63、水火既済(すいかきせい)
64、火水未済(かすいびせい)
日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ。