易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
渙は、亨る。王有廟に假る。大川を渉るに利ろし。貞に利ろし。
彖伝
渙は亨るとは、剛来りて窮まらず、柔位を外に得て上同じくす。王有廟に假るとは、王すなわち中に在るなり。大川を渉るに利ろしとは、木に乗りて功あるなり。
象伝
風・水上を行くは渙。先王以て帝を享し廟を立つ。
爻辞
初爻 用て拯う。馬壮んなれば吉。
二爻 渙の時、其の机に奔る。悔い亡ぶ。
三爻 其の躬を渙らす。悔いなし。
四爻 其の羣を渙らす。元いに吉。渙らして丘る有り。夷の思う所に匪ず。
五爻 其の大號を汗にす。王居を渙らして咎なし。
上爻 其の血を渙らす。去りて逖く出づ。咎なし。
小象伝
初爻 初六の吉は、順なればなり。
二爻 渙の時、其の机に奔るは、願いを得るなり。
三爻 其の躬を渙らすは、志外に在るなり。
四爻 其の羣を渙らして元いに吉は、光大なればなり。
五爻 王居の咎なきは、正位なればなり。
上爻 其の血を渙らすは、害に遠ざかるなり。
易占一言判断
- 風水渙は、散る、散らされるの意。
- 苦労していた時は、その苦労が散る。
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