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易経・易占を学ぶにあたって

金運と易占い

人間の欲望 金運と易占い

 2024年、日本銀行から新札が発行されましたが、長年にわたって福沢諭吉さんのお顔が財布の中にあったため、論語と算盤の渋沢栄一さんが登場しても、まだどこか馴染めない気持ちが残ります。お札には伊藤博文や聖徳太子、二宮尊徳など、さまざまな肖像が描かれていましたね。

 子供のころ、記念切手や古銭、古いお札を集めるのが趣味でした。その楽しさに心が弾んでいましたが、大人になってから、サブカルチャーの聖地ともいわれる、中野ブロードウェイの古物商を訪れると、買取価格の安さに驚かされました。そう言えば、あの大切にしていた切手アルバムは、一体どこに行ってしまったのでしょうか…。ふと思い出しました。

 私は、小さいながらも会社を運営しており、毎日届く売上日報を見ては、どうしても心が沈んでしまい、しがんだ顔で眉間に縦ジワが寄ってしまいます。〔日計足らずして歳計余りあり〕という言葉が、つい口をついて出るのです。日々の収支が合わない時も、年度の決算を迎える頃には、多少の黒字になるのだと信じて、この荘子の言葉に救いを求めています。

負け惜しみかもしれませんが、次の「豊かさとは」という詩が好きです。

お金で家は買えても、家族は買えない。
お金で時計は買えても、時間は買えない。
お金で医者は買えても、健康は買えない。
お金で地位は買えても、尊敬は買えない。
お金で血は買えても、命は買えない。


 占い鑑定を生業としているわけではありませんので、相談件数は少ないですが、相談内容といえば、男女問題、健康問題、お金の問題が、よく訊ねられます。人間の三大欲なのでしょう。異性に執着する人は、愛に泣き、お金に執着する人は、お金に泣きます。占いを通じて、そんな傾向があるようです。貴兄姉のご意見はいかがでございましょうか。

 お金とは、人の欲望です。お金の恐さを知らなければ、人はお金の下僕となってしまいます。欲をコントロールするものこそが、〔中庸の精神〕であり、〔道〕であるのでしょう。
 「時は金なり」ということわざは、世界中でよく聞きます。とは言うものの、お金は働けば、また稼げることが出来ますが、それよりも、使った時間はいくら悔やんでも取り戻せません。それゆえに占いの出番が来るのでしょうが…。

 加藤大岳先生は、小学生の頃、事情があって、伯母さんの家に引き取られることになりました。その伯母さんに「お金というものは、卑しんではならないが、それに執着することは、なおいけない」と厳しく戒められたそうです。この言葉を耳底に残して、死に至るまで消さずに居たいものだと思うことだけは続けたい。と晩年回想されていました。

 「いつも月夜に米の飯。お前十八、わしゃ二十。減らぬお金が二十両。自侭気ままに暮らしたい」。という歌からも分かるように、平和な世の中で、やや多めにお金があったら、と江戸時代に詠まれているのが理想です。

 しかし、人間の幸せは、モノやお金ではありません。
「人間の究極の幸せの一つは人に愛されること、二つは、人に褒められること、
三つは、人に必要とされること、そして最後に四つは、人の役に立つことです。
私の理想では、働くことによって、そのすべてを満たすことが出来ると思います

この会社にいる全ての方が平等に究極の幸せを得ることが出来ることこそがこの仕事の魅力だと思います」
こう話すのは、日本でいちばん大切にしたい会社として話題となった日本理化学工業というチョークや文房具用品会社の大山泰弘会長です。

 人間の欲望は、お金や物のためにあるのではなく、誰かのために生きることにこそ価値があるとされています。意欲を持って生きることが大切ですが、それが度を越すと単なる欲望に変わってしまうことを、私たちは常に心に留めておくべきと教えてくれています。
長いようで短い人生、悔いを残さないように生きて生きたいと思います。(磯部周弦)

日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ

日本易学振興協会への入会、お問合せは、こちらから

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