易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
其の背に艮まり、其の身を獲ず。其の庭に行きて其の人を見ず。咎なし。
彖伝
艮は止まるなり。時止まれば則ち止まり、時行けば則ち行き、動静其の時を失わず、其の道光明。其の止まるに艮まるとは、其の所に止まるなり。上下敵応して相い與せざるなり。是を以て其の身を獲ず、其の庭に行きて其の人を見ず、咎なきなり。
象伝
兼山は艮。君子以て思うことは其の位を出でず。
爻辞
初爻 其の趾に艮まる。咎なし。永貞に利ろし。
二爻 其の腓に艮まる。其の随うを拯わず。其の心快からず。
三爻 其の限に艮まる。其の夤を列く。厲うくして心を薰す。
四爻 其の身に艮まる。咎なし。
五爻 其の輔に艮まる。言うこと序有り。悔い亡ぶ。
上爻 艮まるに敦し。吉。
小象伝
初爻 其の趾に艮まるは、未だ正を失わざるなり。
二爻 其の随うを拯わざるは、未だ退き聴かざるなり。
三爻 其の限に艮まるは、危うくして心を薰すなり。
四爻 其の身に艮まるは、諸を躬に止めるなり。
五爻 其の輔に艮まるは、中正を以てなり。
上爻 艮まるに敦しの吉は、以て終りを厚くするなり。
易占一言判断
- 艮為山は、止まるの意。
- とどまる、止められる。
奥が深い周易。神秘の世界が広がる易占をあなたもはじめてみませんか?少人数制だから、まったく易占い、易経が分からなくても、正統なる筮竹を使った易占を身に付けることができます。日本易学振興協会の易学教室の詳細はこちらから。