易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
屯は、元いに亨る、貞しきに利ろし、往く攸あるに用うる勿れ。侯を建つるに利ろし。
彖伝
屯は剛柔始めて交りて難み生じ、険中に動く。大いに亨りて貞なるは、雷雨の動き満盈。天造草眛、侯を建つるに宜しく、而して寧からず。
象伝
雲雷は屯。君子以て経綸す。
爻辞
初爻 磐桓たり。貞に居るに利ろし。侯を建つるに利ろし。
二爻 屯如、邅如、馬に乗りて班如。寇するに匪ず。婚媾せんとす。女子貞にして字せず。十年にして乃ち字す。
三爻 鹿に即きて虞なし。唯林中に入る。君子幾をみて舎るに如かず。往けば吝。
四爻 馬に乗りて班如。婚媾を求む。往けば吉。利ろしからざるなし。
五爻 其の膏を屯す。小貞なれば吉。大貞なれば凶。
上爻 馬に乗りて班如。泣血漣如たり。
小象伝
初爻 磐桓たりと雖も、志正を行なうなり。貴きを以て賤しきに下る。大いに民を得るなり。
二爻 六二の難は、剛に乗るなり。十年にして乃ち字するとは、常に反るなり。
三爻 鹿に即きて虞なきとは、禽に従うを以てなり。君子これを舎る。往けば吝とは、窮まればなり。
四爻 求めて往くは、明らかなるなり。
五爻 其の膏を屯すとは、施すこと未だ光ならざるなり。
上爻 泣血漣如たるは、何ぞ長かるべけんや。
易占一言判断
- 水雷屯は、伸び悩む意。
- 悩み苦しむ時。
- 何事もしばらく時を待って吉。
日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ。
日本易学振興協会へのお問合せは、こちらから日本易学振興協会のサイトの管理運営担当です。まだまだ易占、易学の修行中、精進してまいります。伝統ある筮竹を使う周易を次の時代へつないでいきたいと思います。