2023年、今年の夏は暑かったですね。
体温より高い気温の猛暑日が1ヵ月続き、熱中症警戒アラートが発令されたり、40度に迫る酷暑の地域もありました。
いま、本稿を書いている2023年9月某日でも、東京はまだ蒸し暑いです。朝から気温が上がり、暑い一日で、局地的な激しい雨が降りましたが、私はギリギリ濡れずに済みました。
日本易学振興協会の会報「岳易開成」で、会員様から『東京地方の今年の夏の気候(7月~8月の間)はどうなるか。猛暑なのか、順当な暑い夏か、冷夏なのか』を占っていただきました。9月に入り、見返してみますと、易占の結果は、投稿してくださった皆様がみごとに、夏の天候を的中されていましたので、一部ですが、サイトに掲載させていただきます。(五十音順。なお、お名前は伏せさせていただきました)
占的◆2023年、東京の夏(7~8月間)の気候如何
Oさん
☶☰山天大畜(乾巽離震坎震)
☷☰地天泰
7月は山天大畜で、大いに止める意であり、大離の似卦から蒸し暑いです。また7月前半、二爻に「坎」があり、大雨があります。8月は地天泰で、塞がっていたものが通じる意から、蒸し暑さから通常の夏らしい暑い天気になると占断します。
Kさん
☳☰雷天大壮(巽兌坎乾乾震)
☳☳震為雷
☳☰雷天大壮から、一爻変で☳☲雷火豊、二爻変で☳☳震為雷と推移しますので今年の夏は、全般的にかなり暑い夏になります。細かく見ると、卦の推移に従って陽爻の数が減じていくところから、7月初旬から中旬は猛暑、その後徐々に暑さが収まっていきますが、その度合いは僅かで、8月下旬になっても猛暑に近い暑さが続くと占断します。
Kさん
☰☷天地否(艮坎艮兌坤坤)
☰☱天澤履
天地否は、塞がって通じないという意であり、爻卦に坤と艮が多く、7月は乾と坤から、曇りが続くと晴れが続くという偏った気候で蒸し暑いです。8月は天澤履で、内卦が兌で雨が降り、外卦に乾で暑くなり、更に大離の似卦から暑さが増し、蒸し暑くなります。よって、今年の夏は、涼しくはならず順当に暑い夏となると占断します。
Kさん
☴☲風火家人(坎艮兌艮坤艮)
☴☰風天小畜
7月は風火家人で、離の火が風をおこし、巽の風が火の勢いを盛んにする相乗効果の象であり、乾を以て坎を包む包卦です。従って、7月は湿気を内包し、非常に暑くなります。8月は風天小畜で、乾の暑さを巽の風が止めようとしますが、大離の似卦でもあり、8月も非常に暑くなります。よって、今年の夏も猛暑と占断します。
Sさん
☶☵山水蒙(坎離巽兌震離)
之不変
山水蒙は、山に霧がかかるように、曇りがちでスッキリしない空模様です。二爻、五爻が共に不正ですので天候不順。離が2つあるため、気温は高めで湿気があり、蒸し暑い。7月は離と震で中旬まで晴れ、下旬は兌で崩れやすい。8月は風と熱気と雨のコラボレーションで台風やゲリラ雷雨の心配もあると占断します。
Nさん
☷☳地雷復(兌離離離巽坎)
之不変
地雷復は、十二消長卦の陽の長じる卦であり、大震の似卦で震の意味合いです。また、爻卦に「離」が三つもあり、今年の夏は総体的に暑い夏となります。ただし、陰爻が多いので曇りの日も多く、蒸し暑い夏です。また、内卦震の主爻に「坎」を配し、7月に大雨か、台風があると占断します。
日本易学振興協会では、毎月、宇澤周峰先生より課題をいただきまして、会員の方は、筮竹を使って占った結果と占断を会報に投稿します。今回の易占課題は、成行きを含んでいますので、三変筮法(略筮法)ではなく、六変筮法(中筮法)で執って頂きました。
日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ。
日本易学振興協会への入会、お問合せは、こちらから日本易学振興協会のサイトの管理運営担当です。まだまだ易占、易学の修行中、精進してまいります。伝統ある筮竹を使う周易を次の時代へつないでいきたいと思います。